好きなことを100%本気でやる!
そんな二人が作るゲストハウスと生き方
湯沢にある旅館の住み込みバイトで知り合った二人がゲストハウスを作るまで。
湯沢の旅館の住み込みバイトで知り合った二人がゲストハウスを作るまで。「学校を卒業して企業に勤める」そんな一般的な生き方から少し外れた生き方をしている二人の今までとこれから、そしてゲストハウスに込めた思いについて聞いてきました。
どうしてこうなった?ゲストハウス運営を目指すまで!
—二人とも普通に企業に勤めずに自分たちで起業し、ゲストハウスの運営に向けて動いているところですが、お二人ともゲストハウスを作るという夢があったんですか?
藤戸
私は全くありませんでしたね。そもそも一回もゲストハウス泊まったことないんですよ笑 もうここまできたら既存のゲストハウスにとらわれないように出来上がるまで泊まらないと決めてます。三浦の方は一年くらい旅人やってたんでゲストハウスのプロですね。
三浦
プロってことはありませんが…。私は高校卒業してすぐに働き始めて100万円貯めて一年間バックパッカーをやっていました。この100万を使い切ったら帰ってくるみたいな感じで。貧乏旅行だったんで東南アジアだったんですけどだいたいまわりましたね。その時ゲストハウスにどハマりして。今回の住み込みバイトでいい人に出会えたんで一緒にゲストハウスやらないって藤戸を誘いました。
—藤戸さんと三浦さんは対称的な感じがしますがどういう経緯で湯沢にたどり着いたんですか?
藤戸
私は普通に大学行って普通の大学生をしていました。三浦と違って海外経験は少ないですね。バックパッカーもやってなかったし。ワーホリに行きたいって夢はありますけど。大学4年で内定も出てたんですけど、急に農業やりたいなって思いついてしまって…。企業の内定蹴って個人で農業を始めました。
—農学部とかだったんですか?
藤戸
違いますね。親は兼業農家なんですけど、無農薬で個人でまかなえるっていう農業形態を目指していたんで自分でやりました。今でも継いでよって言われるんですけどね。笑
—農業はどれくらいやってたんですか?
藤戸
2年くらいですね。売り上げもいい感じで上がるようにはなったんですけど天災にやられちゃって。広島でやってたんですが、普段台風なんて来ないのに二回も台風にやられて、一年間収入ゼロが続いちゃって…。それで精神的にポキっと折れちゃいましたね。もう少しやってたらというのもあったんですけどね。
二人が湯沢に来た理由!
—農業をやめてすぐに湯沢に来たんですか?
藤戸
いや、農業やっていた時の借金があったのでそれを返済するために東京で働きました。完済したのでワーホリ行こうかなって思ったんですが東京だとお金が貯まらないんですよね。遊んじゃって。それで湯沢で住み込みのバイトをしました。スノボもタダでできるし、家賃も食費もかからないからお金が貯まるだろうなと思って。
—そこで三浦さんと出会ったわけですね!三浦さんは海外から戻ってきてすぐに湯沢に来たんですか?
三浦:
いや、その前は北海道で2年間、日本語とアジア語と英語を教える学校をやっているベンチャー企業で働いたりしていました。その時はめちゃめちゃ辛かったですね。お客さんも仕事仲間もみんな外国人で、ベンチャーだったんで求められることが多くて。今、自分が経営する側に回ってみるとこういうことを言いたかったんだなってわかりますけど。
ゲストハウスに込める思い
—今回作るゲストハウスなんですが、コンセプトみたいなものはあるんですか?
藤戸
老若男女が誰でもこれて、仲良くなれるような場所にしたいですね。1Fをカフェ&バーにしようと思ってます。越後湯沢の駅周辺に地元の人が気軽に来れるカフェがないんですよね。駅ナカに1軒あるんですが、旅行者向けで行きづらいらしいんですよね。だから地元の人も溜まれるカフェにしようと思ってます。
三浦
そこで旅行者と地元の人が交流できる感じになるといいですね。ガイドブックに載ってない観光情報とかも聞けますしね。
—お二人はぶつかったりすることはないんですか?
三浦
ないですね。あっ、この間あった、内装でここにこれ取り付ける取り付けないみたいな小さなことくらいですね。
藤戸
5か月間やってきてそれくらいですね。その時は私の意見が通りましたけど。笑
—5か月間というと旅館で住み込みで働きながらやってたんですか?
藤戸:
働きながら準備してました。12月末から動き始めたんで旅館の繁忙期と重なってめちゃめちゃ忙しかったですね。遅番の時は朝物件探したり、休みの日は行政行ったりして。でもさすがに二人とも一度潰れましたね。物件の引き渡しが1か月後になってそれまでやらなきゃいけないことが沢山あったんですが少し暇になって緊張の糸が切れて。
−完成予定はいつ頃なんですか?
藤戸
7月頭にはオープンさせたいですね。フジロックには間に合わせたいです。もう友達からフジロック行きたいから泊めてくれって予約入っちゃってて。笑
二人の理想の生き方、将来
—最後にお二人の理想の生き方を教えてもらえますか?
藤戸
私は100%好きなことをやりきるということですね。19の時から好きなことを本気でやるというのが目指している生き方なんですが、それを続けていくともう一つ先の目標が現れるのかなって思います。まあ今は目の前の好きなことを精一杯できていて楽しいですね。
三浦
私の場合は、やっていて何も見いだせないなって思ったものはさっさと辞めるということですかね。ベンチャーで働いてる時に思いましたね。2年頑張ってこれは「もう無理や」と思って辞めてこっちきたら色々世界が変わって。考え方の土台を作る上ではすごくいい2年間だったと思います。ただ、辞めて良かったですね。笑
好きなことを仕事にすると金にならないとか嫌いになるよとか言う人もいますけど、「そんなことなくない?」って思いますね。つまんないことはさっさとやめようと思いました。
今は徹夜で資料を作るとかうまくいかないことやストレスも沢山ありますけど未来が見えまくってるんでむっちゃ楽しいです。